あなたはCMを見て買っちゃう？CMタレントによって購入率にも変化が現れる？

「あのアイドルの顔を見ない日はない！」というタレントの多くは、テレビ番組だけでなくCMにも引っ張りだこ！なかには“CM王”や“CM女王”の称号を得るタレントもいるように、お茶の間に人気のタレントはCMに起用される人も少なくない。

そこで今回は、商品やブランドの世界観を体現する存在として、重要なCMタレントを大調査！　起用するタレントによって商品の売れ行きに影響があるのか調べてみました。

今回ピックアップするのは、カップ焼そばでおなじみの明星食品「明星一平ちゃん夜店の焼そば」のCM。実はこのCM、ここ1年間で二人のタレントを起用している。

一人目は愛らしい笑顔が特徴の女優・広瀬すずさん。そして二人目はキリリとした眉が男らしい俳優の柳楽優弥さんだ。

今回の調査では対象の1年間を前半（広瀬すずさん「マヨビーム」編）、後半（柳楽優弥さん「迷うんじゃねえ！マヨるんだよ！」編）に分け、CM視聴後一平ちゃんシリーズを購入したかを比較してみました。

CM視聴後、一平ちゃんシリーズを購入した率

調査エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県の関東エリア。その結果を見てみると…。

前半の期間はCM視聴後に購入まで至った率は0.46%。対する後半は、CM視聴後に購入まで至った率は0.72%という結果に！もちろんCMの放送期間やCMのテイストも異なりますが、データからは柳楽優弥さんが出演する後半の方が、購入率が上がっているのがわかりました。

カップ焼そばのCMといえば夜中に見てしまうとついついお腹がグゥーと鳴ってしまう“飯テロ”系が多いですが、柳楽さんが出演するCMは飯テロ以上にネタ要素が満載。

「マヨビーム、バーン！」「うまさ、ドーン！」「それが、一平チャーン！」とキレキレのダンスを披露する柳楽さんの姿は、一度見ると忘れられないほど“強烈”で、そのインパクトの大きさがネット上でも話題になったほど！

次は起用するタレントによって購入層は異なるのかという点にもフォーカスしてみましょう！

カップ焼そばといえば若い男性が好むイメージが強いですが、今回のデータでは、男性より女性の方がより多く購入に至った模様。一覧からわかるように広瀬すずさんを起用していた時は、CMを視聴した20代女性、40代女性が多く購入していたのです。

一方、柳楽さんを起用していた時に注目すると、CM視聴後に購入した女性の中でも30〜40代が一気に増えているのがわかります。柳楽さんのキレキレダンスはあまりカップ焼そばとは縁がなさそうな、アラフォー世代の女性層にクリーンヒットしたのでしょうか！？

「迷うんじゃねえ！マヨるんだよ！」で迷わず購入！？

今回調査対象となった人たちだけでなく、柳楽さんのあのキリッとした顔とダンス、そして「迷うんじゃねえ！マヨるんだよ！」の決め台詞がなんとなく頭をよぎって、商品を手に取った人も多いはず。

タレントだけでなく、CMが放送された曜日や時間帯、その時の企業努力で購入への影響は変わってくるという大前提はあるにせよ、こうやって数字にしてみると、おもしろい結果となりました！

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